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全てのシートのA1を選択(Select)状態、表示倍率を100%にする処理をパーツ化する【エクセルマクロ】

パーツ化とは

ExcelVBAマクロ初級者からの脱却が、処理のパーツ化(プロシージャの分割)と考えています。
マクロを作る上で基本機能をパーツ化する事で、開発時間の削減に繋がります。
処理はパーツ単位で分ける事を心掛けましょう。

分かりやすく説明すると、エクセルの「関数」と同様です。
SUM関数であれば セル内に「=SUM(1+2+3)」と記載すれば、セルには「6」と表示されますよね。
値を渡せば正しい値で返ってくる動きです。

このコードをコピペでOK

'■ActiveブックのすべてのシートのセルをA1選択状態にする。倍率を100%にする。
Public Sub Call_SelectA1_Zoom100()
    Dim ws As Worksheet
    
    For Each ws In ActiveWorkbook.Worksheets
        If ws.Visible = True Then
            ws.Activate
            ws.Cells(1, 1).Select
            ActiveWindow.Zoom = 100
        End If
    Next ws
    
    If Worksheets(1).Visible = True Then Worksheets(1).Activate
End Sub

今開いているブック(ActiveBook)の全てのシートをセル「A1」を選択状態、表示倍率100%にします。
その後、WorkSheetの一番目を表示します。

ワークシートが非表示の場合は、エラーが起きるため、ワークシートが表示されている(Visible=True)シートのみ処理を走らせています。

使い方

上記をお好きなモジュール内にコピペしてください。
実際に使用する時は以下のような形で使用してください。

Sub test()
   ’■提出前にこのコードを実行して体裁を整える
   Call_SelectA1_Zoom100 
End Sub

結果イメージ

全てのシートが、セルA1を選択状態、表示倍率も100%になります。
画面が次々に切り替わり、処理しているのが見えるかと思います。
※この切り替わりが、ちらつきで嫌だという方は下記の設定も入れてください。
ExcelVBAマクロ「マクロ処理を高速化する」をパーツ化する。

 

その他

エクセルのデータを送付する際、特に上記の対応をせずにお客様へ提出をしても、マナー違反とは思いませんが、マクロを使えば1秒で終わるので、きれいな形での提出をお勧めします。

私はこのマクロを「個人用マクロブック」に保存していつでも使えるようにしています。

 

個人用マクロブックについて

通常、マクロはブック内にコードを記載して、そのマクロのみで使用します。
個人用マクロブックはエクセルさえ開いていれば、どのブックでもコード実行が出来ます。

保存先は、Excel起動用のフォルダです。
■フォルダ
C:\ユーザー\(アカウント名)\AppData\Roaming\Microsoft\Excel\XLSTART
■ファイル名
PERSONAL.XLSB

PERSONAL.XLSBがない

個人用マクロブックはマクロの記録から作成が可能です。
マクロの記録からマクロの保存先を「個人用 マクロブック」にして保存してください。
■手順
新規ブックを作成し、メニューバーから「表示」→「マクロ」→「マクロの記録」

 

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