パーツ化とは
ExcelVBAマクロ初級者からの脱却が、処理のパーツ化(プロシージャの分割)と考えています。
マクロを作る上で基本機能をパーツ化する事で、開発時間の削減に繋がります。
処理はパーツ単位で分ける事を心掛けましょう。
分かりやすく説明すると、エクセルの「関数」と同様です。
SUM関数であれば セル内に「=SUM(1+2+3)」と記載すれば、セルには「6」と表示されますよね。
値を渡せば正しい値で返ってくる動きです。
このコードをコピペでOK
'■一次元配列をソートする(クイックソート) Public Function Call_QuicksSort(ByRef arr As Variant, ByVal sStart As Long, ByVal sEnd As Long) Dim sLeft As Long: sLeft = sStart Dim sRight As Long: sRight = sEnd Dim sMid As Variant Dim temp As Variant '■配列の中央値を取得 sMid = arr(Int((sStart + sEnd) / 2)) Do '■①先頭から中央値をループし、中央値より大きい値を探す Do If (arr(sLeft) >= sMid) Then Exit Do sLeft = sLeft + 1 Loop '■②中央値から最終をループ、中央値より大きい値を探す Do If (sMid >= arr(sRight)) Then Exit Do sRight = sRight - 1 Loop '■①>=②になれば処理終了 If (sLeft >= sRight) Then Exit Do '■①<②であれば再度入替 temp = arr(sLeft) arr(sLeft) = arr(sRight) arr(sRight) = temp sLeft = sLeft + 1 sRight = sRight - 1 Loop '■中央値から先頭側を再帰処理 If (sStart < sLeft - 1) Then Call Call_QuicksSort(arr, sStart, sLeft - 1) '■中央値から最終側を再帰処理 If (sRight + 1 < sEnd) Then Call Call_QuicksSort(arr, sRight + 1, sEnd) End Function
使い方
上記をコピペでお好きなモジュール内に記載してください。
Public Sub test() Dim arr As Variant arr = Array(8, 5, 1, 2, 9, 4, 3, 6, 7) Call Call_QuicksSort(arr, LBound(arr), UBound(arr)) '■配列が以下のようにソートされる '0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 End Sub
注意点
- ソート方法は「クイックソート」です。
クイックソートはバブルソートなど他の一般的なソート処理の中で高速と言われています。
ただし、再帰呼出をする都合上、データ量が膨大だと、エラーが発生します。
■エラー内容
「スタック領域が不足しています。」
「スタック領域が不足しています。」
- 上記コードは二次元配列では処理できません。二次元配列の場合は以下参照してください。
「二次元配列で任意の列をキーにソート(並び替え)」をパーツ化する【ExcelVBA】
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