セルを検索する【Findメソッド】【ExcelVBA】

Findメソッドは指定した範囲且つ、指定した条件に当てはまるセルを検索します。
条件に当てはまるセルが複数ある場合はFindNextメソッドもしくはFindPreviousメソッドを使用します。

メソッド説明
注意点
使い方サンプル

メソッド説明

FIndメソッドの構文は以下のように記載します。

　
object.Find(What, After, LookIn, LookAt, SearchOrder, SearchDirection, MatchCase, MatchByte, SearchFormat)

引数の一覧は以下です。

引数	定数	説明	省略可否
What	ー	検索する文字	不可
After	ー	検索開始位置	可能
LookIn	xlFormulas	「数式」で検索	可能
	xlValues	「値」で検索
	xlComents	「コメント分」で検索
LookAt	xlPart	「一部一致」で検索	可能
LookAt	xlWhole	「全部一致」で検索	可能
SearchOrder	xlByRows	「列」で検索をする	可能
SearchOrder	xlByColumns	「行」で検索をする	可能
SearchDirection	xlNext	「順方向」で検索	可能
SearchDirection	xlPrevious	「逆方向」で検索	可能
MatchCase	True	大文字と小文字を区別する	可能
MatchCase	False	大文字と小文字を区別しない	可能
MatchByte	True	半角と全角を区別する	可能
MatchByte	False	半角と全角を区別しない	可能
SearchFormat	True	書式を検索する	可能
SearchFormat	False	書式を検索しない	可能

注意点

最初に見つかった一つ目のセルのみ検索結果として返ります。複数はFindNext/FindPreviousを参照。
検索の開始は一番左上のセルの2つ目からです。1つ目のセルは一番最後に検索します。
例）検索範囲がA1:A100ならA2から順番に検索し、A100まで検索し終えた後、A1を計算します。
検索結果が0件の場合、「Nothing」が返る為、エラー回避処理は必須。
引数で検索条件に関わるものは、省略可能なものも省略せず記載する。
→省略すると検索結果が異なる場合がある。(デフォルト値がエクセル検索ダイアログと連動している)
Findメソッドを使用すると、エクセル検索ダイアログの設定が書き換えられます。

使い方サンプル

完全一致での検索の場合

商品コードや顧客コードなどの、セル内で特定文字を検索するケースが主な使い方です。
（一つの範囲で重複がないと想定される場合に使用します）

    Dim rng as Range
    Dim target As Range
    
    '■■検索範囲を設定
    Set rng = Range("A1:A20")
  
　  '■■検索処理 
    Set target = rng.Find(what:="あいうえお", LookAt:=xlWhole, LookIn:=xlValues, MatchCase:=True, MatchByte:=True)
  
    If target Is Nothing Then
        Msgbox "検索結果が存在しません"
    Else
        Msgbox  target.Row & "行目" & target.Column & "列目に存在します"
    End If