パーツ化とは
ExcelVBAマクロ初級者からの脱却が、処理のパーツ化(プロシージャの分割)と考えています。
マクロを作る上で基本機能をパーツ化する事で、開発時間の削減に繋がります。
処理はパーツ単位で分ける事を心掛けましょう。
分かりやすく説明すると、エクセルの「関数」と同様です。
SUM関数であれば セル内に「=SUM(1+2+3)」と記載すれば、セルには「6」と表示されますよね。
値を渡せば正しい値で返ってくる動きです。
このコードをコピペでOK
'■全シートをシート名でPDF保存するマクロ Public Function call_SavePDF_WS() Dim fPath As String Dim ws As Worksheet '■現在開いているブック情報を変数に格納 fPath = ActiveWorkbook.Path & "\" '■全てのシートをPDF保存する For Each ws In ActiveWorkbook.Worksheets ws.ExportAsFixedFormat Type:=xlTypePDF, FileName:=fPath & ws.Name & ".pdf" Next ws End Function
今、前面にあるブック(ActiveBook)の全てのシートを「シート名」でPDF保存するマクロです。
使い方
上記をお好きなモジュール内にコピペしてください。
実際に使用する時は以下のような形で使用してください。
Sub test() ’■ActiveWorkBookの全てのシートを「シート名」でPDF保存するマクロ Call call_SavePDF_WS End Sub
結果イメージ
シート単位で、PDF保存します。
画面がチラチラ点滅すると思いますが、処理をしています。
気になるようでしたら、下記の処理をいれてください。
ExcelVBAマクロ「マクロ処理を高速化する」をパーツ化する。
その他
- エクセルで名前を付けて保存の際、拡張子を「PDF(*.pdf)」を選択した際と同じ処理です。
- 印刷範囲が想定している範囲と異なる場合があるので、事前に設定をしてください。
- PDFではなく、CSVで保存したい場合は下記の記事を参照してください。
「全シートをシート名でCSV保存する処理」をパーツ化する。【エクセルマクロ】 - 見積書の送付や請求書の送付等など、エクセルで入力や管理はするが、PDFで提出をしないといけない場合があります。VBAで一発でPDF変換が可能なので、個人用マクロブックに登録をお勧めします。
個人用マクロブックについて
通常、マクロはブック内にコードを記載して、そのマクロのみで使用します。
個人用マクロブックはエクセルさえ開いていれば、どのブックでもコード実行が出来ます。
保存先は、Excel起動用のフォルダです。
■フォルダ
C:\ユーザー\(アカウント名)\AppData\Roaming\Microsoft\Excel\XLSTART
■ファイル名
PERSONAL.XLSB
PERSONAL.XLSBがない
個人用マクロブックはマクロの記録から作成が可能です。
マクロの記録からマクロの保存先を「個人用 マクロブック」にして保存してください。
■手順
新規ブックを作成し、メニューバーから「表示」→「マクロ」→「マクロの記録」
コメント
記事の公開ありがとうございます。
こちらを使わせていただき、PDF出力しようとしたのですが、いつも同じシートで実行時エラー5「プロシージャの呼び出し、または引数が不正です」と出てしまいます。なにか考えられる原因はありますでしょうか?ご教示いただけますと幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。
該当シート非表示位しか思いつきません。もし違うようであれば有償にて対応致します。500円程度で結構です。
ご回答くださいまして誠にありがとうございます。
非表示ではできませんでした。また、同じシート数で中身空っぽ、シート名デフォルトで実施したところ、最後のシートまで出力できました。このことから、出力容量またはシート名に問題があったのかなどと様々な可能性について自身で推測してみますので、ご対応不要です。