改行コードは「3種類」存在する
「csvファイル」や「txtファイル」を扱い始めると、改行コードを理解する必要性があります。
普段何気なく使用している改行ですが、3種類の改行コードが存在します。
それは「CR」と「LF」と「CRLF」です。
全て改行コードですが、少し意味合いが異なるケースもあり、
ExcelVBAでも意識する必要性が少しだけあります。※システム間の橋渡しは「CRLF」がほとんどです。
CR(キャリッジリターン)
意味はCarriage Return(復帰)
カーソルを左端の位置に戻すこと。
LF(ラインフィード)
意味はLine Feed(改行)
カーソルを新しい行に移動すること。
CRLF(CR+LF)
CRとLFを足したもの
カーソルを左端の位置に戻し、新しい行に移動すること
3種類の改行コードの由来
由来はタイプライターであり、それをコンピュータにも適応させた→Wikipedia参照。
基本的には前述した「CRLF」のみ覚えていればよいですが、
うまくテキストデータを開けられない場合など、想定外の動きをする場合は、
改行コードを疑ってください。
OSでの改行コードの違い
改行コード | 使用しているOS |
CR | macOS(9以前) |
LF | Unix、Linux、macOS(9以降)、Android |
CRLF | MS-DOS 、Windows |
マクロを動かすメインはWindowsだと思いますので、
上記のように、CRLFと時々LFが出てくるくらいの認識で構いません。
エクセル内のセル改行はLFです。
ネットショップの売上データやPOSデータ、販売管理ソフトのマスタデータなどは、
システム側でCRLFを指定して、テキスト出力しているはずです。
改行コードなんて、どう調べたらいいかわからない
通常、Windowsのメモ帳でみても改行は改行している程度しかわからず、
改行コードなんてものはわかりません。
sakura Editorや秀丸のようなテキストエディタのソフトを導入しましょう。
改行コード | テキストエディタでの表現 |
CR | ← |
LF | ↓ |
CRLF | ↵ |
上記のように、テキストエディタを導入する事で、改行コードの種類がわかりました。
それ以外にも、システム→テキスト(CSV)→システムといった、
システムの橋渡しの際に発生するエラー行数も、テキストエディタなら判別できます。
マクロを触る以上、どのコードで、どのエラーが出たか判断する為にも、
Windows付属のメモ帳ではなくテキストエディタの導入をすべきです。
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