構文
Left(String, LengthAs Long) As Variant
LeftB(String, LengthAs Long) As Variant
String・・・任意の「文字列」・「値」を指定します。
Length・・・左側から取得する文字数を指定します。(Left関数の場合)
左側から取得するバイト数を指定します。(Left関数の場合)
戻り値 ・・・Variant
Length・・・左側から取得する文字数を指定します。(Left関数の場合)
左側から取得するバイト数を指定します。(Left関数の場合)
戻り値 ・・・Variant
変数や文字列の左側から指定数文字を抜き出しします。
LeftB関数はバイト数単位の抜出だが、注意が必要
ワークシート関数のLeftB関数(Shift-JIS形式)
→半角文字を1Byte、全角文字を2Byteとして取得。
VBA関数のLeftB関数(DBCS形式)
→半角文字を2Byte、全角文字を2Byteとして取得。
Left関数、LeftB関数のサンプルコード
Public Sub test_Left_LeftB() Dim lng As Long '■数値は正常に表示可能 lng = 12345 MsgBox Left(lng, 3) '123 正常表示だがバイト数を加味していない MsgBox StrConv(LeftB(StrConv(lng, vbFromUnicode), 3), vbUnicode) '123 正常表示(バイト数も加味) Dim str As String '■文字列は偶数なら問題なし str = "あいうえお" MsgBox Left(str, 4) 'あいうえ 正常表示だがバイト数を加味していない MsgBox StrConv(LeftB(StrConv(str, vbFromUnicode), 4), vbUnicode) 'あい 正常表示(バイト数も加味) '■文字列は奇数なら文字化けしてしまうケースがある(仕様通り) str = "あいうえお" MsgBox StrConv(LeftB(StrConv(str, vbFromUnicode), 3), vbUnicode) 'あ・ 3バイト目が全角文字なので文字化けしてしまう str = "あ12うえお" MsgBox StrConv(LeftB(StrConv(str, vbFromUnicode), 3), vbUnicode) 'あ1 正常表示(バイト数も加味) '■LeftB関数のみだと正常表示できない lng = 12345 MsgBox LeftB(lng, 3) '12 →3バイト目だと「123」と表示されないといけない str = "あ12うえお" MsgBox LeftB(str, 6) 'あ12 →6バイト目だと「あ12う」と表示されないといけない End Sub
注意点
- バイト数で取得する(LeftB関数)場合、且つ全角文字がある場合は注意が必要です。 ■LeftB関数の注意点
DBSC→Shift-JISに変換しないと使用できない
Shift-JISに変換しても全角文字が含まれる、且つ文字数が奇数の場合は注意必要
※例
「あいう」は全角文字3→6Byte、3Byte目まで取得しようとすると
2文字目の「い」の半分までしか対象にできず、実行結果が文字化けしています。
関連記事
文字列の前後を空白埋めで 桁数を揃える(Space関数/Right関数)
0埋めして桁数を揃える(Format関数/Right関数)
「フルパスから、パス、ファイル名、拡張子を分ける処理」をパーツ化する【ExcelVBA】
コメント